こんにちは、靴ケア手帖のTです。
革靴やスニーカーの汚れを落としたいとき、靴用クリーナーを探すと、液体タイプから泡タイプ、シートタイプまで、いろいろな商品が見つかります。
同じ靴用クリーナーでも、革靴の古いクリームを落とすものと、スニーカーの泥汚れを洗うものでは、得意な仕事が違います。
さらに、天然皮革、スエード、合皮、キャンバスなど、靴の素材によって使える商品も変わってきます。便利そうなクリーナーを選んでも、手持ちの靴に使えなければ困ってしまいますね。
私がクリーナー選びで大切にしているのは、洗浄力の高さだけでなく、靴の素材と汚れの種類に合っているかという点です。
この記事では、革靴用の定番クリーナーから、スニーカーに使いやすい泡タイプ、スエード専用品、携帯できるシートまで、10商品を比較します。
各メーカーが公表している用途や使用方法をもとに、どんな靴に向いているのか、どのような注意点があるのかを紹介します。
実際に10商品を同じ条件で洗浄したランキングではなく、用途別のおすすめとして参考にしてください。
この記事で分かること
- 靴用クリーナーおすすめ10商品の特徴と違い
- 革靴・スニーカー・スエード別の選び方
- 泡・液体・シートタイプの使い分け
- 汚れを落とす手順と素材を傷めない注意点
靴用クリーナーの選び方
靴用クリーナーを購入するときは、人気や口コミだけで決めるのではなく、使用できる素材、汚れの種類、洗浄後の作業を確認しましょう。
特に、革靴とスニーカーの両方に使いたい人は、商品名に「靴用」と書かれているだけで判断しないことが大切です。
まず靴の素材を確認する
最初に確認したいのは、靴の表面に使われている素材です。
一般的な革靴に使われるスムースレザーは、表面が滑らかな天然皮革です。専用の液体クリーナーを布に取って、古い靴クリームや表面の汚れを落とす方法が向いています。
一方、スエードやヌバックは表面が起毛しているため、通常の革靴用クリーナーをそのまま使えるとは限りません。
まずは乾いた状態でブラッシングし、必要に応じて起毛革対応のクリーナーを選びます。
スニーカーの場合も、キャンバス、メッシュ、合成皮革、天然皮革が組み合わされていることがあります。
靴の中で一番広い面積を占める素材だけでなく、異なる素材が接している部分まで確認することがポイントです。
例えば、合皮のパネルには使えるクリーナーでも、隣のスエード部分には使用できない場合があります。靴の箱やメーカーの商品ページにある素材表示を確認してください。
素材別に考える基本
- スムースレザー:ツヤ革対応の革靴用クリーナー
- スエード・ヌバック:起毛革対応の専用品
- 合成皮革:合皮対応の泡や拭き取りクリーナー
- キャンバス・布:布製品対応の泡やシャンプー
- メッシュ・ニット:柔らかいブラシと対応クリーナー
液体・泡・シートを使い分ける
クリーナーは容器や形状によっても使い勝手が変わります。
液体タイプは、布に取って革表面を拭いたり、水と一緒に泡立ててスニーカーを洗ったりする製品があります。ただし、同じ液体でも革靴用の汚れ落としと水洗い用シャンプーは別物です。
泡タイプは、ブラシやスポンジへ泡を取って使う商品が多く、洗浄する範囲を確認しながら作業しやすいのが特徴です。
水ですすぐ必要がない製品なら、普段の軽い汚れ落としにも取り入れやすいでしょう。
シートタイプは、外出中に付いた汚れやソールの黒ずみなどを、その場で拭き取りたいときに便利です。
ただし、繊維の奥まで入り込んだ泥や、広い範囲に付いた汚れには向いていない場合があります。
| タイプ | 向いている用途 | 確認すること |
|---|---|---|
| 液体・ローション | 革靴の汚れや古いクリーム | 対応する革の種類 |
| 泡・フォーム | スニーカーの部分洗い | すすぎや拭き取りの方法 |
| シャンプー | 洗える靴の全体洗浄 | 水洗いできる靴か |
| シート | 外出先での軽い汚れ落とし | 使用できない素材 |
| 起毛革専用 | スエードのシミやくすみ | 乾燥後の毛並みケア |
洗浄力だけで選ばない
「強力」「頑固な汚れに対応」と書かれた商品を見ると、どんな汚れにも使えそうに感じるかもしれません。
しかし、汚れをよく落とせることと、すべての靴へ安心して使えることは別です。
例えば、革靴に何度も塗り重ねたワックスを取り除く場合と、合皮スニーカーに付いた軽いホコリを拭く場合では、必要なクリーナーが異なります。
強力な革用リムーバーは、古いワックスや油性の汚れを取り除く目的には便利ですが、革の仕上げによっては色落ちや風合いの変化に注意が必要です。
反対に、普段の軽い汚れなら、柔らかい布やブラシだけで十分な場合もあります。
まずはホコリを落とし、それでも残る汚れに対してクリーナーを使う。私はこの順番を基本に考えています。
ブラシ付きか単品かを選ぶ
初めてスニーカーを洗う人なら、クリーナーとブラシがセットになった商品も候補になります。
別々に購入する手間が減り、メーカーが想定している組み合わせで作業を始められるためです。
ただし、セットのブラシがすべての素材に向いているとは限りません。ソールのような硬い部分と、メッシュやスエードのような繊細な部分では、適したブラシの硬さが違います。
すでにブラシを持っているなら、クリーナー単品を購入するほうが無駄も少ないでしょう。
ブラシの種類や洗い方を詳しく知りたい場合は、靴洗いブラシおすすめ10選と素材別の選び方も参考にしてください。
速乾性や日本製も確認する
乾燥時間を短くしたい人は、商品説明にある速乾性や拭き取り方法も確認しましょう。
ただし「水洗い不要」は、乾燥が一切必要ないという意味ではありません。泡を拭き取ったあとに自然乾燥させる商品もあります。
また、日本製のクリーナーを選びたい場合は、ブランド名だけでなく製品ごとの生産国表示を確認してください。
同じメーカーの商品でも、生産国が異なる場合があります。
日本製という理由だけで洗浄効果が決まるわけでもないので、使用できる素材や注意事項と合わせて判断するのがおすすめです。
靴用クリーナーおすすめ10選
ここからは、革靴向け、スニーカー向け、起毛革向けのクリーナーを紹介します。
おすすめの基準は、メーカーが案内している対応素材、洗浄方法、日常ケアへの取り入れやすさです。
単純な売上順位や人気順ではないので、自分の靴に必要なものを選んでください。
| 商品名 | タイプ | 主な用途 | 選ぶポイント |
|---|---|---|---|
| M.MOWBRAY ステインリムーバー | 水性液体 | スムースレザー | 日常の革靴ケア |
| ブートブラック ツーフェイスローション | 液体 | ツヤ革 | 古いクリームや油性汚れ |
| サフィール レノマットリムーバー | 液体 | スムースレザー | 頑固な汚れやワックス |
| 無印良品 靴用泡クリーナー | 泡 | 革・合皮・布など | 手軽な拭き取り |
| コロンブス フォームシャンプープラス | 泡 | 各種スニーカー | すすぎ不要の洗浄 |
| ジェイソンマーク Care Kit | 泡・セット | 革・起毛革・布など | ブラシもそろえたい人 |
| ウィルクレンズ 靴洗浄フォーム | 泡スプレー | 革・合皮・布など | 日本製・拭き取り式 |
| コロンブス リキッドシャンプー | 液体洗剤 | 各種スニーカー | 水洗いできる靴 |
| サフィール オムニローション | 液体洗剤 | スエード・ヌバック | 起毛革の全体洗浄 |
| コロンブス フレッシュワイプス | シート | ツヤ革・合皮・ソール | 外出先での汚れ落とし |
※対応素材は各メーカーの製品情報をもとにした概要です。特殊加工された靴や素材の組み合わせによって使用できない場合があります。仕様や販売状況は2026年11月1日時点の確認内容を参考に、購入前に最新情報をご確認ください。
M.MOWBRAY ステインリムーバー
革靴の普段のお手入れに使うクリーナーを探しているなら、M.MOWBRAYのステインリムーバーは候補に入れたい商品です。
スムースレザー用の水性クリーナーで、靴表面の汚れや、以前に塗った靴クリームなどを取り除く目的で作られています。
使い方は、柔らかい布に適量を取り、革表面を優しく拭いていく方法です。クリームを重ね続けてくすんだ革靴を、次のお手入れに向けてきれいにしたい場合にも向いています。
60mLなどの小容量から販売されているため、初めて革靴用クリーナーを試す人にも選びやすいでしょう。
注意したいのは、スムースレザー用であるという点です。スエードやヌバックなどの起毛革を、同じ方法で拭くための商品ではありません。
また、水性であっても色落ちやシミが絶対に起きないわけではありません。初めて使う革靴では、目立たない部分から少量ずつ試してください。
こんな人におすすめ
黒や茶色のスムースレザーの革靴を履いていて、普段の靴磨きに使う汚れ落としを一本用意したい人。
ブートブラック ツーフェイスローション
コロンブスのブートブラックシルバーライン「ツーフェイスローション」は、ツヤ革靴専用の液体クリーナーです。
水性の汚れと油性の汚れの両方に対応することを目的とした製品で、古い靴クリームを取り除きたい場合にも使えます。
メーカーでは、雨に濡れたあとなどに生じる白い汚れへの使用や、乾燥が早くサラッと仕上がる点も案内しています。
使用するときは容器をよく振り、乳白色になったローションを布へ取って拭き取ります。ボトルの中で成分が分かれているため、振らずに使わないよう注意してください。
速乾性を重視しながら革靴の汚れを落としたい人に向いていますが、スエード、ヌバック、素仕上げのヌメ革、布製品などには使用できません。
油性の汚れに対応するからといって、あらゆる汚れを一度で落とせるわけではありません。革の色や仕上げに影響が出ないか、最初に確かめましょう。
日常の軽いホコリ落としではなく、クリームの塗り重ねや表面の汚れが気になるときに検討したい一本です。
サフィール レノマットリムーバー
革靴に残った頑固な汚れや、古いワックスを取り除きたい場合には、サフィールのレノマットリムーバーという選択肢があります。
スムースレザーに付着した汚れや油性の汚れを落とすための、洗浄力を重視した革用リムーバーです。
メーカーでは、塩吹きや頑固な汚れの除去、革の色を補修する前の古い油分・ワックス分の除去などにも使用できると案内しています。
ただし、ここで注意したいのが、普段の革靴磨きで毎回使うものとして選ぶ必要はないという点です。
革表面のワックスや油分を取り除く作用があるため、仕上げによっては色や艶が変わる可能性があります。一般的な軽い汚れなら、まず通常の革用クリーナーを検討したほうがよいでしょう。
使用する際は乾いた布に少量取り、目立たないところで試してから作業します。洗浄後は革の状態を確認し、必要に応じて適切な保革ケアを行ってください。
強力なクリーナーほど慎重に
淡い色の革、特殊加工された革、古い革などでは、色落ちや仕上げの変化が起こることがあります。高価な革靴は無理に作業せず、専門店への相談も検討してください。
無印良品 靴用泡クリーナー
手軽に使える靴用クリーナーを探している人には、無印良品の「水のいらない靴用泡クリーナー」も選択肢になります。
水ですすがずに靴の汚れを落とせる泡タイプで、天然皮革のツヤ革や起毛革、キャンバス、ナイロン、合成皮革、ゴムなど、幅広い素材に対応しています。
使い方は、最初にホコリを落とし、布やブラシに泡を取って汚れを洗浄し、泡が残っているうちに乾いた布で拭き取るという流れです。
そのあと自然乾燥させるため、水洗いが不要でも、拭いた直後に必ず履けるというわけではありません。
また、ヌメ革、オイルレザー、ヘビ革やワニ革などの特殊革、特殊加工の革には使用できないと案内されています。
幅広い靴に使いやすい一方で、「革なら何でも使える」と考えないことが大切です。
普段履きのスニーカーや合皮の靴を、汚れが目立ったときに手軽に掃除したい人に合っています。
コロンブス フォームシャンプー
コロンブスの「スニーカーケア フォームシャンプープラス」は、スニーカーを水ですすがずに洗浄できる泡タイプのクリーナーです。
天然皮革のツヤ革・起毛革、キャンバス、布、ナイロン、ビニール、合皮などを使用したスニーカーに対応しています。
液性は中性で、メーカーでは保湿成分としてオリーブスクワランを配合していることも案内しています。
使用するときは、水で湿らせたスポンジやブラシに泡を取り、優しく洗浄します。泡が表面に残っている間に吸水性の高いクロスで拭き取る方法です。
部分的な汚れにも、靴全体のクリーニングにも使えるため、普段履きのスニーカーを定期的に手入れしたい人に向いています。
ただし、スエードなどの起毛革に使用する場合は、濡れ方や摩擦によって毛並みや色合いが変わる可能性があります。必ず事前に試し、乾燥後は毛並みを整えてください。
頻繁に使うなら、ブラシやクロスも一緒に用意しておくと作業しやすくなります。
ジェイソンマーク Care Kit
クリーナーだけでなく、ブラシも一緒にそろえたい人には、ジェイソンマークの「Care Kit」が候補になります。
泡タイプのReady-to-Useクリーナー、柔らかいクリーニングブラシ、撥水用スプレー、携帯用ワイプスを組み合わせたセットです。
レザー、スエード、ヌバック、コットン、メッシュ、ニットなど、さまざまな素材のケアを想定しています。
付属するブラシは柔らかい天然豚毛を使用したタイプで、繊細な素材にも配慮した作りです。
泡をブラシに取って優しく洗い、マイクロファイバータオルなどで汚れや泡を拭き取ります。クリーナー自体は追加の水を必要としない仕様です。
洗浄に加え、撥水ケアや外出先での汚れ落としまで考えられるのが、このセットの特徴でしょう。
一方、すでに十分なブラシや撥水用品を持っている人なら、セットを購入する必要はありません。クリーナー単品と比較し、必要な道具が入っているかで判断してください。
靴の素材が多様で、一式をまとめてそろえたい人に向いている商品です。
ウィルクレンズ 靴洗浄フォーム
日本製の靴用クリーナーを探している人には、ウィルクレンズの「水のいらない靴洗浄フォーム」も選択肢になります。
メーカーが日本製と案内している泡スプレータイプの靴用洗剤で、天然皮革、合成皮革、ナイロン、ビニール、ゴム、キャンバス、スエードなどを対象としています。
使用方法は、乾いた布などで表面の砂やホコリを落とし、20〜30cmほど離してスプレーしたあと、乾いた布で優しく拭き取る流れです。
すすぎを必要としないため、洗い場を使わずに靴を掃除したい場合にも便利でしょう。
ただし、公式の対応素材に幅広い種類が記載されていても、ヌメ革やオイルレザー、特殊革などでは目立たない場所での確認が必要とされています。
また、スプレーは吸い込まないよう注意し、火気や高温になる場所を避けて取り扱ってください。
日本製という点を重視しながら、革靴とスニーカーの両方で使える拭き取り式クリーナーを探したい人に合っています。
コロンブス リキッドシャンプー
水洗いできるスニーカーを、汚れの程度に応じてしっかり洗いたいなら、コロンブスの「スニーカーケア リキッドシャンプー オールマテリアル」も検討したい商品です。
泡を拭き取るだけのクリーナーとは異なり、水を使って洗浄し、最後にすすぐタイプです。
メーカーでは天然皮革、起毛革、キャンバス、布、ナイロン、ビニール、合皮などを使ったスニーカー向けと案内しています。
液性は弱酸性で、皮革用柔軟剤を配合した仕様です。靴を水で湿らせ、スポンジやブラシで泡立てながら洗い、洗浄後は十分にすすいで陰干しします。
ここで気を付けたいのは、クリーナーが対応していることと、靴そのものが丸洗いできることは別という点です。
天然皮革を含む靴や接着構造が複雑なスニーカーでは、靴メーカーの洗濯・水洗いに関する指示を優先してください。
布製スニーカーの全体洗いなど、靴が水洗いに対応していることを確認できた場合に使いやすい商品です。
サフィール オムニローション
スエードやヌバックの汚れが気になり、普段のブラッシングでは落としきれない場合には、サフィールの「オムニローション」という専用クリーナーがあります。
起毛革の全体的なくすみや汚れ、雨濡れによるシミなどを洗浄することを目的とした商品です。
付属のブラシを使い、靴全体を湿らせてからローションを泡立て、洗浄後は水で泡を落とす方法が案内されています。
部分的に洗うと、きれいになった場所と洗っていない場所との間に差が生じる場合があるため、メーカーでは全体を洗う方法を基本としています。
スエードは洗浄すると毛並みが変化したり、油分や色が抜けたりすることがあります。乾燥後のブラッシングや、必要に応じた起毛革用ケア用品の使用も考えておきましょう。
毎回の軽い汚れ落としなら、まずはブラシや起毛革用消しゴムを試す方法もあります。
ブラシの違いについては、スエード靴ブラシおすすめ10選と使い分けで詳しく紹介しています。
コロンブス フレッシュワイプス
外出先で靴に汚れが付いたとき、手軽に拭き取れるものを持っておきたい人には、コロンブスの「スニーカーケア フレッシュワイプス」が便利です。
携帯できるシートタイプのクリーナーで、スムースレザー、合成素材、ゴムやウレタンの靴底・コバなどに対応しています。
気になる部分をシートで拭くだけなので、水やブラシを使いにくい外出先でも作業しやすいでしょう。
ただし、スエードや布製アッパーなど、メーカーが用途として案内していない素材には使わないようにしてください。
また、シートタイプは表面の軽い汚れを拭き取ることに向いています。靴全体に泥が付いた場合や、メッシュの奥まで汚れが入り込んでいる場合は、別のクリーナーが必要になることもあります。
シートの乾燥を防ぐため、使用後はパッケージのフラップをしっかり閉じましょう。
普段の洗浄用品とは別に、通勤・通学や旅行用として用意しておくと便利な商品です。
革靴とスニーカー別の選び方
10商品を比較しても迷う場合は、最初に靴の種類を決め、その中から使えるクリーナーを選んでみてください。
同じ「革靴・スニーカー兼用」という表示でも、細かな除外素材や作業方法が異なります。
革靴は汚れ落としと保革を分ける
スムースレザーの革靴なら、通常の汚れ落としにはM.MOWBRAYのステインリムーバーなど、ツヤ革対応のクリーナーが候補になります。
一方、古いワックスを大量に重ねていたり、通常の汚れ落としでは落ちにくい汚れがある場合は、目的に合う専用品を検討します。
大切なのは、クリーナーを使ったあとに、必要な保革まで考えることです。
クリーナーは汚れや古いケア剤を落とす役割が中心ですが、靴クリームは水分や油分を補い、艶や色を整えるために使用します。
クリーナーで汚れを落としただけでは、革靴のケアが完了しない場合があるという点を覚えておきましょう。
靴クリームとの違いや使う順番については、靴ケアクリームの選び方と使い方も確認してください。
スニーカーは素材と洗い方で選ぶ
スニーカー用のクリーナー選びでは、靴が水洗いできるかどうかが重要です。
水洗いが難しい靴や、普段の軽い汚れを落としたい場合は、泡を拭き取るタイプが使いやすいでしょう。
無印良品、コロンブスのフォームシャンプープラス、ジェイソンマークなどは、それぞれ指定された方法で泡を使って洗浄する商品です。
一方、キャンバスや布製のスニーカーで、水洗いが認められているものなら、液体シャンプーを使った全体洗浄も候補になります。
ただし「スニーカー用」と表示されているからといって、革の装飾部分や接着部分まで、すべて水洗いできるとは限りません。
靴メーカーが公開している手入れ方法も確認しましょう。
(出典:アシックス公式「シューズのお手入れ方法」)
合皮や黒い靴は色落ちに注意する
合成皮革は、天然皮革のように油分を補うことを前提としない素材です。
表面の軽い汚れなら、水で濡らして硬く絞った柔らかい布で拭くだけで済む場合もあります。
クリーナーを使う場合は、合成皮革対応の表示を確認してください。
黒い合皮の靴では、汚れを落としたつもりでも、表面加工が変化して白っぽく見えたり、艶に差が出たりする可能性があります。
グレーや淡い色のスニーカーでも同様です。色付きの革と布が組み合わされている靴は、色移りにも注意しましょう。
また、合皮の表面がはがれている場合、クリーナーでは元に戻せません。表面の劣化を汚れと勘違いして何度もこすらないことが大切です。
合皮のケア用品については、合皮の靴に使うケア用品と注意点も参考にしてください。
スエードは毛並みを守って洗う
スエードやヌバックは、表面の細かな毛が独特の風合いを作っています。
そのため、一般的なツヤ革と同じように液体クリーナーを布に付けて何度もこすると、毛並みが寝たり、色が変化したりする可能性があります。
普段は乾いた状態でブラッシングし、表面に付いた砂やホコリを払いましょう。
部分的な汚れには起毛革用の消しゴムなどを使い、それでも落ちない場合に、対応するクリーナーを検討します。
全体洗浄が必要な場合は、サフィールのオムニローションのように、起毛革向けの洗い方が案内されている商品を選ぶと判断しやすくなります。
ただし、スエードは洗浄後の仕上げも重要です。十分に乾かしたあと、専用ブラシで毛並みを整えてください。
◆Tのワンポイントアドバイス
革靴とスニーカーの両方を持っているなら、すべてを一本で済ませようとしなくても大丈夫ですよ。革靴にはツヤ革専用、普段履きのスニーカーには泡タイプという組み合わせも使いやすいと思います。使用頻度の高い靴から用品をそろえていきましょう。
汚れに合わせた落とし方
靴用クリーナーは、汚れの原因によって使い方を変える必要があります。
黒ずみ、泥、古い靴クリーム、油汚れなどを、同じ方法で無理に落とそうとしないことが大切です。
表面の黒ずみやホコリ
靴の表面に付いた軽い黒ずみやホコリなら、最初から大量の洗剤を使う必要はありません。
まず乾いた柔らかいブラシで砂やホコリを払い、そのあと素材に合わせてクロスやクリーナーを使います。
白いスニーカーのソールに付いた黒ずみは、合成ゴムや樹脂部分に対応するクリーナーで拭き取れる場合があります。
ただし、黒ずみの中には、素材そのものの摩耗や変色によるものもあります。
また、メラミンスポンジは研磨作用があるため、革や合皮、塗装されたアッパーへ無条件で使うことは避けてください。
汚れが落ちないからといって力を加え続けると、表面加工まで削れてしまう場合があります。
泥汚れや布の汚れ
泥汚れは、付着した砂を表面に残したままこすらないことが大切です。
泥が乾いている場合は、素材を傷めないブラシで少しずつ落とします。泥が大量に付いている場合は、靴メーカーが案内する方法に従って取り除きましょう。
水洗いできる布製スニーカーなら、ホコリを落としたあと、シューズ用シャンプーで優しく洗い、洗剤を十分にすすいで陰干しします。
メッシュやニットは、硬いブラシで力を入れすぎると糸のほつれなどにつながる可能性があります。できるだけ柔らかいブラシやスポンジを使ってください。
なお、汚れを落とすために靴を長時間水へ浸しておく方法はおすすめできません。接着部分や内部の素材に影響する場合があります。
古い靴クリームや油汚れ
革靴に靴クリームやワックスを重ね続けると、表面がくすんで見えることがあります。
この場合は、ホコリを落としたあと、革に対応するクリーナーを使って古いケア剤を少しずつ取り除きます。
ただし、濃いワックスの層を一度に取り除こうとして、強くこすり続けるのは避けてください。
革の仕上げや色にも影響するため、必要に応じて作業を分け、状態を確認しながら進めましょう。
油性の汚れに対応する製品でも、革の内部まで浸透した油ジミを完全に取り除けるとは限りません。
無理に洗浄を繰り返すより、革靴のクリーニングを扱う専門店へ相談したほうがよい場合もあります。
靴用クリーナーの正しい使い方
クリーナーを適切に選んでも、使用量や作業の順番を間違えると、汚れが広がったり、色ムラが生じたりすることがあります。
基本的な手順を確認しておきましょう。
クリーナーを使う前の準備
まず靴の素材を確認し、対応するクリーナーを用意します。
靴ひもが邪魔になる場合は外し、取り外せる中敷きも、洗浄方法に応じて取り外しましょう。
そのあと、ブラシや柔らかい布で表面の砂やホコリを落とします。
特に、靴ひもの通し穴の周辺、縫い目、ソールとアッパーの境目には汚れが残りやすいものです。
目立たない部分で色落ちやシミが起きないか試し、問題がないことを確認してから作業範囲を広げます。
作業前に用意したいもの
素材に合ったクリーナー、柔らかい布、対応するブラシ、必要に応じてスポンジやシューキーパーを用意しておくと、途中で慌てずに作業できます。
少量から洗浄して拭き取る
クリーナーの使用量や塗り方は商品ごとに異なります。革靴用の液体クリーナーでは布に少量取る方法が一般的ですが、泡タイプやスプレータイプではメーカーの指示に従ってください。
汚れを落とすときは、最初から広い範囲を強くこするのではなく、軽い力で作業します。
布が汚れたら、きれいな面へ替えましょう。汚れた面で何度も拭くと、落とした汚れを再び広げてしまう可能性があります。
泡タイプは、泡が残っているうちに拭き取る商品もあります。液体シャンプーのようにすすぎを必要とする製品では、洗剤を残さないようにしてください。
メーカーによって案内する手順が違うため、同じ方法を別の商品へそのまま当てはめないことが重要です。
革靴の一般的な汚れ落としについては、メーカーの手順も参考になります。
(出典:コロンブス公式「HOW TO CARE」)
洗浄後は陰干しで乾燥させる
クリーナーを使ったあとは、商品に記載された乾燥方法を守りましょう。
拭き取り式のクリーナーでも水分が残ることがあります。洗浄直後に靴箱へしまわず、必要な時間をかけて自然乾燥させます。
水洗いしたスニーカーは、余分な水分を取り、形を整えて風通しのよい日陰で乾かしてください。
ドライヤーやストーブなどを使って急激に乾燥させると、変形や変質、接着部分への影響が生じる場合があります。
天然皮革の靴なら、乾燥後に革の状態を確認し、必要に応じて靴クリームなどでケアします。スエードなら毛並みを整えましょう。
クリーナーを使って汚れが落ちたら終わりではなく、乾燥と仕上げまでが靴のお手入れです。
毎回クリーナーを使う必要はない
靴を履くたびに、必ずクリーナーを使わなければならないわけではありません。
普段のお手入れでは、表面のホコリを払ったり、靴内部の湿気を逃がしたりするだけでも意味があります。
特に天然皮革では、毎回洗浄剤で表面を拭くより、汚れや革の状態を見ながらクリーナーを使うほうが適しています。
スニーカーも同様で、軽いホコリ程度ならブラッシングだけで十分な場合があります。
使用頻度は靴を履く回数、汚れ具合、天候、素材、使用環境によって変わるため、すべての靴に共通する決まった回数はありません。
汚れが落ちにくくなってから大量の洗剤を使うより、日頃から軽いケアを続けるほうが、靴の状態を把握しやすくなりますよ。
◆Tのワンポイントアドバイス
靴の汚れを見つけると、つい強くこすりたくなるかもしれません。でも、落としたいのは汚れであって、靴の表面ではありません。少量から試して、変化を見ながら進めるのがおすすめです。
靴用クリーナーのよくある質問
購入前に迷いやすいことや、実際に使うときに気になる疑問をまとめました。
靴用クリーナーのよくある質問(FAQ)
Q1. 靴用クリーナーと靴クリームは何が違いますか?
A. 靴用クリーナーは、表面の汚れや古い靴クリームなどを落とすために使います。一方、靴クリームは主に革へ水分や油分を補い、艶や色を整えるためのものです。基本的に役割が異なるため、スムースレザーの革靴では必要に応じて使い分けます。ただし、洗浄と艶出しを兼ねた商品もあるので、製品の用途表示を確認してください。
Q2. 革靴とスニーカーに同じクリーナーを使えますか?
A. 両方の素材に対応したクリーナーなら、使用できる場合があります。ただし、革靴用のスムースレザー専用品が、布やスエードにも使えるとは限りません。スニーカーにも天然皮革や合皮、布などさまざまな素材があるため、靴とクリーナーの両方の表示を確認してください。
Q3. 水洗い不要のクリーナーは乾燥も不要ですか?
A. いいえ。水ですすぐ必要がない商品でも、泡や水分を拭き取ったあとに自然乾燥が必要な場合があります。使用直後に履いたり収納したりせず、メーカーが案内する使用方法と乾燥条件を確認してください。
Q4. 靴用クリーナーで黄ばみや黒ずみは落とせますか?
A. 表面に付着した黒ずみや汚れなら、対応するクリーナーで落とせる場合があります。ただし、紫外線や経年変化などによって素材そのものが黄変している場合は、通常の汚れ落としでは元の色に戻らないことがあります。強くこすったり、非対応の漂白剤を使用したりしないでください。
Q5. 靴用クリーナーはどのくらいの頻度で使いますか?
A. 靴の素材や汚れ具合によって異なります。普段はブラッシングや乾拭きなどの軽いケアを行い、汚れが残る場合にクリーナーを使う方法が基本です。特に天然皮革では、必要以上に洗浄を繰り返さず、革の状態を見ながら使ってください。
まとめ
靴用クリーナーは、商品名や人気だけではなく、素材と汚れに合うかどうかを基準に選ぶことが大切です。
靴用クリーナーは素材で選ぶ
今回紹介した10商品の中でも、革靴の古いクリームを落とす商品と、スニーカーの表面を泡で洗う商品では、使い方が大きく異なります。
普段の革靴ケアなら、M.MOWBRAYのステインリムーバーなど、スムースレザー対応のクリーナーが候補になります。
スニーカーの軽い汚れを手軽に落としたいなら、無印良品やコロンブスなどの泡タイプも選びやすいでしょう。
ブラシもまとめてそろえたいなら、セット商品を検討する方法もあります。
スエードやヌバックには、素材に対応した専用品を選び、洗浄後の毛並みまで気を配ってください。
靴用クリーナー選びの結論
- 革靴はスムースレザー対応の汚れ落としを選ぶ
- 普段のスニーカーは泡タイプやシートが便利
- 水洗いするなら靴の洗濯可否を先に確認する
- スエードや特殊素材は専用品を優先する
- 洗浄後の乾燥と素材に合った仕上げも忘れない
大切なのは、クリーナーを何本もそろえることではありません。
自分がよく履く靴に合った一本を選び、必要なときに正しく使うことです。
なお、商品仕様や対応素材は変更される可能性があるため、正確な情報は靴メーカーとクリーナーメーカーの公式サイトをご確認ください。
高価な革靴や特殊素材、広範囲に染み込んだ汚れなど、自分で判断しにくい場合は、最終的に靴のクリーニング専門店やメーカーへ相談することをおすすめします。
まずは手持ちの靴の素材を確認して、必要なクリーナーを選んでみてくださいね。