こんにちは、靴ケア手帖のTです。
革靴の汚れ落としを探していると、ブートブラックの「ツーフェイスプラスローション」が気になりますよね。
油性汚れにも水性汚れにも対応するという説明を見ると、普段使いのクリーナーをこれ一本に替えたくなるかもしれません。
ただ、革靴のお手入れは、たくさん汚れを落とせば成功というわけではありません。
ブラシだけで済むホコリと、布で拭いても残る古い靴クリームでは、必要な作業が違うからです。しかも、同じ天然皮革でも表面の仕上げによって使えない場合があります。
私がこの商品を選ぶ際に重視したいのは、落としたい汚れが何か、靴の素材に使えるか、洗浄後にどんなケアをするかの3点です。
この記事では、2層式の仕組みから正しい使い方、ワックス用クリーナーとの違いまで詳しく見ていきます。
この記事で分かること
- ツーフェイスプラスローションの2層式の特徴
- 油性汚れと水性汚れに応じた使い分け
- 革靴を傷めにくい使い方と注意点
- ほかのクリーナーとの違いと選び方
ツーフェイスプラスローションの特徴
最初に商品そのものの役割を確認しましょう。
ツーフェイスプラスローションは、コロンブスが展開する「ブートブラック」シリーズの革用クリーナーです。
汚れを落とすための製品であって、革靴を磨くクリームやワックスとは目的が異なります。
油性と水性に対応する2層式
大きな特徴は、容器の中身が上層と下層に分かれていることです。
メーカーの説明では、上層は油性汚れ、下層は水性汚れを落とす役割を持っています。油が混じった汚れと、水分を含む汚れの両方を考えて設計されたクリーナーということですね。
ここで誤解しやすいのが、汚れに応じて上の液体だけ、あるいは下の液体だけを取り出して使うのかという点。
正しい使い方は、容器をよく振って2層を混ぜ、乳白色になった液を布に取る方法です。油性用と水性用を別々に使う商品ではありません。
「ツーフェイス」という名前は2つの液を使い分ける合図ではなく、異なる性質の汚れに対応できる仕組みを表していると考えると分かりやすいでしょう。
振らずに使えば、メーカーが想定した使用状態から外れてしまいます。
油汚れや古いクリームを落とす
この商品の出番になりやすいのは、普通にブラッシングしただけでは残る汚れです。
例えば、革靴の表面に付いた皮脂由来の汚れや、塗り重ねて残った古い靴クリーム。
表面が何となく重たい印象になり、いつもの磨きでは艶が出にくい場合にも、汚れ落としを検討するきっかけになります。
メーカーは、表面のホコリや汚れだけでなく、革に入り込んだ古いクリームの除去についても案内しています。
ただし、油が関係する汚れなら、必ず一度で消えるという意味ではありません。染み込みの深さ、経過時間、革の仕上げによって結果は変わります。
また、古い靴クリームを落とすことと、つま先に厚く重ねた鏡面磨き用ワックスをすべて除去することは別です。
後者には専用の商品があるため、無理に同じ布でこすり続けないようにしましょう。
水性の汚れや白い跡にも対応
もう一つの特徴が、水性の汚れも対象にしていること。
革靴には、歩いている間に付く土ぼこりのほか、雨に濡れたあとに白っぽい跡が残ることがあります。コロンブスの公式商品説明では、雨のあとに出る塩分などの白い汚れも除去対象として挙げられています。
ただし、白い跡の原因は一つではありません。
塩分が表面に残った場合もあれば、革内部の成分が移動したり、表面の仕上げが変化したりしている場合も考えられます。見た目が白いからといって、必ずこのクリーナーで元に戻るとは限りません。
雨染みや輪染みが広がっている場合は、部分的に何度も拭くとかえって濃淡が出る可能性があります。
靴を乾かしたうえで状態を確かめ、変化が大きいものは靴のメーカーや修理店に相談するほうが安心です。
モイスチャー成分の役割
ツーフェイスプラスローションには、革にしっとりした感触を与えるモイスチャー成分も配合されています。
洗浄後の革の手触りまで考えた設計であることは、うれしいポイントでしょう。乾きが早く、拭き取り後はさらっとした仕上がりになり、次の靴クリームも塗りやすいと案内されています。
とはいえ、保湿成分入りだから靴クリームが不要になるわけではありません。
クリーナーは古いケア剤や汚れを落とす役割が中心です。革の状態に応じた保革、補色、艶出しについては、その後のケアで考えます。
成分や製品仕様は、(出典:株式会社コロンブス公式オンラインショップ「ブートブラック ツーフェイスプラスローション100mL」)で確認できます。
手元の製品の表示が更新されている場合は、そちらを優先してください。
この商品の要点
2層を混ぜて使う革用クリーナーで、油性・水性の汚れや古い靴クリームを落とすためのものです。毎日のホコリ取りを置き換えるというより、必要な日に使う用品と考えると失敗を避けやすくなります。
ツーフェイスプラスローションの使い方
使い方自体は難しくありませんが、順番を間違えると汚れを広げたり、革の色を変えたりする可能性があります。
大切なのは、いきなり靴全体に塗らず、少量ずつ状態を確認することです。
最初にブラシでホコリを落とす
まずは靴ひもや羽根の周辺、履きジワ、コバとの境目に付いたホコリを落とします。
乾いた砂や細かなゴミが残ったまま布を動かすと、表面をこする原因になるためです。一般的なスムースレザーなら、ホコリ落とし用の馬毛ブラシが使いやすいでしょう。
この段階で汚れが十分に取れ、見た目にも気になる点がなければ、クリーナーを使わずに終えても構いません。
汚れていない革から毎回ケア剤を落とす必要はないという考え方が大切です。帰宅後に数十秒ほど軽く払う日常ケアと、古いクリームを落とす作業は分けてください。
ブラシの選び方が気になる場合は、革靴用馬毛ブラシの選び方と使い方も参考になります。
最初からたくさんの道具を買う必要はなく、ホコリ落とし用の一本があると便利ですよ。
ボトルを振って乳白色にする
次にボトルのキャップが閉まっていることを確かめ、容器をよく振ります。
上層と下層が混ざり、液が乳白色になった状態が使用時の目印です。置いておくと再び分離する性質があるため、使う前にその都度確認してください。
「油汚れなら上の層だけ使いたい」と思うかもしれませんが、容器から特定の層だけを取り出す必要はありません。
メーカーが指定しているのは、混ぜた液を柔らかい布へ付けて使用する方法です。
使用量について、靴一足に何mLという一律の数値は案内されていません。
最初は布の一部が軽く湿る程度から試し、必要に応じて少しずつ追加しましょう。液を靴へ直接流しかける使い方は避けてください。
目立たない場所で試し拭きする
最も省略してほしくないのが試し拭きです。
革靴の内側寄りや、履いたときに目立ちにくい部分で少量を試し、色が布に大きく移らないか、シミや艶の変化が起こらないかを確認します。淡い色の革や色を重ねて仕上げた革では、特に慎重に行いたいところです。
一見すると普通のツヤ革でも、表面に特殊な加工が施されていることがあります。
新品のように見える革と、何年も履いて塗り重ねた革でも条件は違います。問題が分からないまま広い面を一気に拭くと、あとから戻すのが難しくなるかもしれません。
試した部分に変化があった場合は、そこで使用を中止しましょう。気になる靴ほど、最初の小さな確認に時間をかける価値があります。
柔らかい布で優しく拭き取る
試し拭きで問題がなければ、柔らかく清潔な布にローションを取り、汚れが気になる部分を優しく拭きます。
強く押し付けるより、布の面を替えながら少しずつ汚れを移していくイメージです。汚れた面を使い続けると、せっかく落としたものを別の場所へ広げかねません。
つま先や側面は比較的拭きやすいものの、履きジワの奥や縫い目周辺は液がたまりやすい場所です。
布へ多量に含ませたり、同じ場所を何度もこすったりしないでください。落ちにくい汚れでも、力任せに作業を続けるのは逆効果です。
拭き終えたら、メーカーの案内に沿って柔らかい布で軽く磨きます。色落ちやベタつきがないか、仕上がりを見ながら次の工程へ進みましょう。
洗浄後は必要な保革を行う
クリーナーで汚れを落としたら、革の状態に応じて靴クリームなどでお手入れします。
靴クリームには、保革や艶出し、色付きの場合は補色を担うものがあります。古いクリームを落としたあとは、必要な分だけ薄く塗り、ブラシや布で仕上げる流れが基本です。
ただし、必ず毎回クリームを重ねるという意味ではありません。
革が乾燥しているか、色が薄くなっているか、艶を出したいかによって選ぶものは変わります。モイスチャー成分入りのクリーナーを使った場合でも、保革の要否は靴の状態で判断するのがおすすめです。
保革剤の役割がまだ分かりにくい方は、靴ケアクリームの種類と使い方も読んでみてください。
クリーナーとクリームの違いが分かると、必要以上に用品を重ねずに済みます。
◆Tのワンポイントアドバイス
革靴のお手入れで迷ったら、私は「ブラシで落ちるか」を最初の判断材料にします。ホコリだけの日にクリーナーまで出す必要はありません。汚れが残る日に初めて次の道具を考えると、ケアがずっと気楽になりますよ。
汚れの種類で使い分けるポイント
ツーフェイスプラスローションの価値を判断するには、汚れの名前だけでなく、その状態を見ておくことが大切です。代表的な場面ごとに、使うかどうかの考え方を紹介します。
ホコリと砂ならブラシで十分
革靴の表面にうっすら積もったホコリや、外出時に付いた乾いた砂なら、最初に試したいのはブラッシングです。
小さな砂粒は、布で拭く前に取り除いたほうが安心。縫い目や靴底の境目は、ブラシの毛先を使って丁寧に払います。
この程度の汚れに毎回クリーナーを使うと、靴をきれいにしたいだけなのに、以前塗ったケア剤まで繰り返し取り除くことになります。
普段の生活で付くホコリは日常ケア、残った汚れは必要に応じた洗浄と考えましょう。
皮脂や古い靴クリームには候補
革靴は、触れた手の皮脂や歩行中の汚れに加え、以前塗った靴クリームが少しずつ残る場合があります。
つま先や側面にくすみが出たり、クリームを塗ってもきれいに仕上がらなかったりするなら、古いケア剤を落とす作業が役立つことがあります。
こうした場面では、油性と水性の両方を考えて作られたツーフェイスプラスローションが候補になります。
ただし、染料や表面の塗装まで影響を受ける革もあるので、試し拭きは欠かせません。汚れと一緒に靴の色まで落としてしまったら、きれいになったとは言えませんよね。
長い間手入れしていなかった靴ほど、一回で新品の状態に戻そうとしないこと。少し拭いて変化を見る、必要なら専門店に任せるという段階的な対応のほうが安心です。
鏡面仕上げのワックスは別に考える
ここは特に間違えやすいポイントです。ツーフェイスプラスローションは古い靴クリームや汚れの除去を目的とする一方、つま先やかかとに重ねた鏡面磨き用のワックス膜には専用クリーナーが用意されています。
通常の汚れ落としで落ちにくいからといって、同じ場所を何十回もこすらないでください。
コロンブスは、古い鏡面仕上げのワックス膜を落とす商品として「ハイシャインクリーナー」を展開しています。
(出典:株式会社コロンブス「ブートブラックシルバーライン ハイシャインクリーナー」)。
こちらはハイシャイン部分に使う専用品なので、革靴全体の一般的な汚れ落としとは役割が違います。
つまり、「古いクリームを落としたい」のか、「鏡面の厚いワックス膜を落としたい」のかを分けることが重要です。二つを同じ作業と考えず、仕上げの状態に合う製品を選んでください。
雨の白い汚れは原因を確認する
雨に濡れたあと、革靴の表面に白い粉のような跡が出ることがあります。
コロンブスは本製品で塩分などの白い汚れも落とせると案内していますが、靴の状態によっては単純な表面汚れではない場合もあります。
まず靴を風通しのよい日陰で乾かし、表面に残ったものが何かを確認してください。
白い跡が粉状であっても、周囲の革に輪染みや色の変化が出ているなら慎重に。濡れた直後の革へ急いでクリーナーを塗り、何度もこするような使い方は避けたいところです。
一部分だけ不自然に白い、拭くたびに範囲が広がる、革が硬くなっているといった場合には作業を止めます。
素材の変化まで起きているときは、汚れ落としだけで対処できない可能性があります。
| 汚れの状態 | 最初に考えるケア | 本製品の位置付け |
|---|---|---|
| 乾いたホコリ・砂 | 馬毛ブラシなどで払う | 基本的には不要 |
| 皮脂由来の汚れ | 素材確認後に拭き取り | 使用候補 |
| 古い靴クリーム | 必要に応じて除去 | 使用候補 |
| 鏡面の厚いワックス膜 | ハイシャイン用専用品 | 専用品と区別 |
| 雨のあとに出た白い跡 | 乾燥と原因の確認 | 塩分などなら候補 |
| 深く染み込んだ変色 | 素材と状態を確認 | 落とせる保証はない |
素材別に確認したい使用上の注意
同じ「革靴」でも、表面が滑らかな革、起毛した革、加工された革ではお手入れ方法が違います。
液体クリーナーを使う前に、靴の素材表示と製品ラベルの両方を確認しましょう。
一般的なツヤ革は試して使う
本製品の主な対象として考えやすいのは、一般的な表面の滑らかな革靴です。
ビジネスシューズや革製のドレスシューズなどが候補になります。ただし、表面が滑らかに見えるからといって、すべての靴に使ってよいわけではありません。
革にはさまざまな染色方法や仕上げがあります。とくにアンティーク調の濃淡がある靴や、独特の艶を出した靴では、クリーナーが表面の風合いに影響する可能性があります。
目立たない場所で試し、問題がなければ少しずつ範囲を広げてください。
革の種類が不明な場合は、購入時の案内、メーカーの商品ページ、靴箱の表示を先に確認すること。
色移りやシミが起きるかもしれない状態で、勢いよく拭き始めるのは避けたいですね。
スエードとヌバックには使わない
スエードとヌバックは、表面に細かな毛足がある起毛革です。
通常のツヤ革とは構造が異なり、液体の選び方も変わります。コロンブスはツーフェイスプラスローションの使用不可素材として、スエードやヌバックなどの起毛革を明記しています。
起毛革へ通常のクリーナーを使うと、毛が寝たり、濃淡が変わったり、部分的なシミになったりするおそれがあります。
汚れが気になっても、余ったローションで試すことはおすすめしません。起毛革用ブラシや、素材対応の専用クリーナーを選ぶほうが適切です。
同じ靴の一部にスエードが使われている場合も注意してください。
革製スニーカーやデザイン性の高い革靴には、複数の素材が組み合わされていることがあります。使用できる部分だけであっても、隣接する素材へ液が触れないよう慎重に判断します。
ヌメ革や特殊な革も避ける
メーカーが使用不可としている素材には、素仕上げのヌメ革、ヘビ革、その他の特殊な皮革も含まれます。
こうした革は、見た目に独特の風合いがあり、通常の革靴用クリーナーで表面が変化しやすい場合があります。
エナメルのような特殊加工素材についても、使用可能と確認できないなら安易に使わないことが大切です。
表面の艶が変わる、白く曇る、部分的に色が薄くなるなど、汚れとは別の問題を起こすおそれがあります。高価な革や希少素材ほど、専用品やメーカー指定のお手入れが向いています。
布や合皮スニーカーには転用しない
「靴用クリーナー」と聞くと、スニーカーにも使えるように感じるかもしれません。
しかし、本製品は布製品を使用不可としています。キャンバスやメッシュのスニーカーに、革靴と同じ方法で使うのは避けましょう。
合成皮革についても、メーカーがその素材への使用を明確に認めていることを確認できない限り、使えるとは決めつけないほうが安心です。
合皮の表面加工や接着部分は、天然皮革とは異なる反応を示すことがあります。
スニーカーには布、合皮、天然皮革、スエードが一足の中で混在する場合もあります。
洗いたい靴がスニーカーなら、まず素材に対応したクリーナーを探してください。
用途別の商品は、靴用クリーナーおすすめ10選と素材別の選び方でも紹介しています。
使用前に必ず確認
スエード・ヌバックなどの起毛革、素仕上げのヌメ革、ヘビ革、その他特殊な革、布製品には使用できません。ツヤ革でもシミや色落ちが起こる場合があるため、必ず目立たない場所で試してください。
ほかの靴用クリーナーとの違い
ツーフェイスプラスローションは便利な選択肢ですが、靴用クリーナーはこれだけではありません。
日常の軽い汚れ、しっかり落としたい古いケア剤、鏡面仕上げのワックスでは、選び方が変わります。
普段使いの穏やかなケアとの違い
帰宅後に付いたホコリを落としたいだけなら、乾いたブラシと柔らかい布で十分な場合があります。
軽い汚れを拭くためのクリーナーも商品ごとに特徴があり、液体タイプだから必ず洗浄力が高いという単純な比較はできません。
私は「毎日の手入れに何を使うか」よりも、「今日は何を取り除きたいか」で考えるのがよいと思います。
表面にホコリしかないならブラシ、古いクリームが残っているなら素材に合うクリーナー、といった使い方です。手入れのたびに洗浄する必要はありません。
ツーフェイスローションとの違い
商品名が似ているため、購入時には「ツーフェイスプラスローション」と「ブートブラックシルバーライン ツーフェイスローション」を混同しないようにしてください。
どちらも油性・水性の汚れを考えた2層式のクリーナーですが、別の商品として販売されています。
プラスローションはモイスチャー成分によるしっとり感も特徴として案内されています。
一方、シルバーラインのツーフェイスローションは、さっぱりした使用感や溶剤の働きに関する説明が中心です。名前に「プラス」が付いているか、ボトルに「シルバーライン」とあるかを確認すると見分けやすいでしょう。
なお、名称だけで両商品の洗浄力に順位を付けることはできません。
同じ靴を使った比較試験の結果が示されているわけではないため、「プラスなら必ずよく落ちる」とは考えず、メーカーの用途説明を見て選んでください。
ワックス専用クリーナーとの違い
通常のクリーナーと、鏡面磨きのワックス膜を落とす専用品は、使う場所から異なります。
鏡面磨きはつま先やかかとへワックスを重ねて艶を作る方法です。厚くなった膜を落としたい場合は、ハイシャイン用として案内された製品を検討します。
専用クリーナーは目的がはっきりしている反面、革靴のどこにでも使えるわけではありません。
例えば、前述のコロンブス製ハイシャインクリーナーは、ハイシャイン仕上げ以外の場所への使用を避けるよう案内されています。
家にクリーナーを何本も置くのが面倒なら、まず自分の革靴の仕上げを確認してください。
鏡面磨きをしない人にはワックス専用品の出番が少ないでしょう。反対に、厚いワックス膜を落とすことが主目的なら、通常の汚れ落としだけで対処しようとしないほうがよいと思います。
購入前に確かめたい選び方
商品の仕組みが自分のケアに合っていそうなら、次は購入時の判断です。
容量や価格だけでなく、使う頻度、革の種類、これから揃える用品との組み合わせまで考えてみましょう。
100mLと300mLの容量を比較
ブートブラックのツーフェイスプラスローションには100mLと300mLの容量があります。
メーカー公式掲載価格は、確認時点で100mLが税込1,430円、300mLが税込2,860円です。
単純な容量あたりの価格では300mLが有利ですが、実際に使い切れるかどうかは別の話になります。
革靴を一足だけ持っていて、汚れ落としを必要なときにしか行わない方なら、まず100mLから始めるほうが無理がないでしょう。
一方、複数の革靴を所有し、定期的に古いケア剤を落とす方には大容量が候補になります。
価格や在庫は販売店によって変わる可能性があります。容量が3倍だからといって、必ず3倍お得という買い方をするより、保管場所や使用頻度を考えて選ぶことをおすすめします。
クリーナーの使用頻度は状態次第
「何週間に一回使うべきか」という疑問もあると思いますが、すべての革靴に共通する回数はありません。
履く頻度、雨に当たる回数、靴クリームを塗る量、表面の汚れ具合によって必要性が変わるためです。
毎回のブラッシングと、本格的な汚れ落としを同じ予定にする必要もありません。
ホコリだけならブラシ、古いクリームが目立ち始めたらクリーナーという考え方で十分です。汚れていない革に洗浄を繰り返すより、革の状態に目を向けましょう。
失敗を避ける保管方法
液体の靴用クリーナーは、使用後にキャップをしっかり閉め、高温や直射日光を避けて保管することが基本です。
コロンブスも子どもの手の届かない場所に置くよう案内しています。使用する際は製品の注意書きを読み、換気にも配慮してください。
複数のケア用品を保管していると、似たようなボトルを取り違えることがあります。油性のワックス用クリーナー、通常の液体クリーナー、革用ローションでは用途が違うため、商品名が見えるように収納すると便利です。
購入前のチェック
製品名に「プラス」が付いているか、使用したい靴が対象素材か、古いクリームの除去が目的かを確認してみてください。鏡面ワックスの除去が目的なら専用品も比較しましょう。
ツーフェイスプラスローションの疑問
使い始める前に気になりやすいことを、短く確認しておきましょう。どれも失敗しやすい場面につながるので、購入後のチェックにも役立ちます。
ツーフェイスプラスのよくある質問(FAQ)
Q1. 上層と下層は別々に使うのですか?
A. いいえ。油性汚れ用の上層と水性汚れ用の下層は、容器をよく振って混ぜてから使います。液が乳白色になったら柔らかい布へ取り、対象の革を優しく拭いてください。
Q2. 毎日使っても大丈夫ですか?
A. 毎日使うことを前提にする必要はありません。普段のホコリ取りはブラシで行い、古いクリームや拭き取りたい汚れが残ったときに使用を検討しましょう。回数より革の状態が判断材料になります。
Q3. スエードの革靴にも使えますか?
A. 使えません。スエードやヌバックなどの起毛革はメーカーが使用不可としています。起毛革専用のブラシやクリーナーを選び、靴の素材表示に合う方法でお手入れしてください。
Q4. 鏡面磨きのワックスも落とせますか?
A. 本製品は古いクリームや汚れの除去を目的としています。厚く重ねた鏡面仕上げのワックス膜を落としたい場合は、ハイシャイン専用クリーナーを検討してください。落ちないからと強くこするのは避けましょう。
Q5. 使ったあとに靴クリームは必要ですか?
A. 革の乾燥や色あせ、艶の状態に応じて判断します。モイスチャー成分が配合されていますが、保革や補色を目的とする靴クリームと役割が同じではありません。必要であれば薄く塗って仕上げてください。
まとめ|汚れと素材を見て使おう
ブートブラックのツーフェイスプラスローションは、油性と水性の汚れを考えて作られた2層式の革用クリーナーです。
使う前によく振り、乳白色になった液を柔らかい布に取って拭き取ります。
- 普段のホコリや砂は、まずブラシで落とす
- 皮脂や古い靴クリームには使用を検討する
- 鏡面ワックスの膜は専用クリーナーと区別する
- スエード、ヌバック、特殊な革、布には使わない
- ツヤ革でも目立たない場所で試してから使う
特に大切なのは、汚れの性質と革の種類が合うときだけ使うことです。
強い汚れ落としが不要なら、ブラッシングなど穏やかな日常ケアで十分な場合があります。必要以上に洗わず、革をいたわるお手入れを続けたいですね。
正確な使用可能素材や注意事項、最新の製品仕様はメーカー公式サイトと手元の容器表示をご確認ください。色落ちやシミが心配な高価な革靴、特殊素材、原因の分からない汚れについては、靴メーカーや靴修理・クリーニングの専門店へ相談することをおすすめします。